2013/10/09

ブートUSBメモリの作り方

OSをインストールするときにisoファイルをUSBメモリに入れて、そこからインストールすると光学メディアに焼くよりもお手軽です。

便利なツールを見つけたので、その手順をまとめてみました(Windows上からの作成です)。

iso→USBメモリ 書き込みツール

USBメモリにブートできる形でファイルを書き込むには、ただ書き込むだけではなくブートローダーも書き込める物が必要です。OSのコマンドを使ったり、ツールも色々あるようですが、YUMI Multiboot USB Creatorがお勧めです。※リンク

このツールは、様々なブート可能なUSBメモリを作成でき、Linuxの色々なディストリビューションや、Windows、各種ツール等も対応しています。

YUMI Multiboot USB Creatorの使い方

リンク先のページ中程からファイルをダウンロードしてきて実行します。
I Agreeで次へ


Step 1:USBメモリのドライブを選びます。Show All DrivesはHDDを含めた全てのドライブを表示してしまうので、チェックしないほうがいいかもしれません。

USBメモリに何か入っているのならば、Format~にチェックを入れると、書き込む前にフォーマットしてくれます。

※設定をした後に、それより前のStepの内容を変更すると変更したStep以降の設定がクリアされるので注意が必要です。

Step 2:次に、何のブートUSBメモリを作るか選択し※Download the iso (Optional).のチェックを入れると、ブラウザでisoファイルのダウンロードも出来ますStep 3:isoファイルを指定しCreateをクリック(下でいくつか個別に解説します)。

USBメモリが上書きされることへの注意と確認メッセージが表示されるので、間違いが無ければ”はい”をクリック。

このようなウィンドウが出て、USBメモリにファイルが書き込まれます(途中コピー進行を示すウィンドウや7Zipの解凍ウィンドウが出ることがあります)。

終了すれば、Nextをクリック。

このツールは、1つのUSBメモリに複数のisoファイルを入れてマルチブートにすることが出来るので、追加をするか聞かれます。”いいえ”を選べば終了します。
(複数のisoを入れている場合、メイン画面のView or Remove Installed Distros?にチェックを入れると、USBメモリ内にセットしてあるisoファイルを選択して削除することも出来ます。)

Finishをクリックして終了します。
これが、一連の操作になります。

Windows XPの場合

Step 2:で、Windows XP Installerを選択し、isoファイルを選択後USBメモリに書き込みます。
インストール対象のPCにUSBメモリをセットして、BIOSでUSBメモリからブートするように設定し、起動します。

するとUSBメモリからブートプログラムが読み込まれ、このようなメニュー画面になりますので、Directly Bootable ISOs or Windows XP ->を選択し、Enterキーで決定。

すると、Stage1~3のメニューが出ますので、Stage 1を選んで決定。

XPのインストーラーの場合、USBメモリから直接読み出されるのでは無く一旦isoファイル全体をメモリに全て読み込んで、そこからインストールする形になるようです。少し時間かかるので待ちます。当然それだけのメモリ容量が必要なので(画面上部のMem項目参照)、それに満たない場合、エラーが出て動作しません。

メモリへ読み込み終了後、XPのインストーラーが立ち上がり、処理後再起動が掛かります。

再起動してUSBメモリからブートし、メニューを進め今度はStage2を選択します。

また再度、メモリへ全て転送するので待ちます。
読み込みが完了すればインストールが続行されます。

インストール終了後2回目の再起動が掛かります。メニューからStage3を選択すると、XPが起動します(マニュアルによると、Stage3に失敗した場合、USBメモリを抜いて再起動)。

Windows Vista/7/8の場合

XPと同じようにStep 2:で、Windows Vista/7/8 Installerを選択し、isoファイルを選択後USBメモリに書き込みます。
インストール対象のPCにUSBメモリをセットして、BIOSでUSBメモリからブートするように設定し、起動します。

このようなメニュー画面になるので、Other Operating Systems and Tools->を選択し、

Windows Vista/7/8 Installerを選択。
そのままUSBメモリからファイルが読み込まれインストーラーが起動します。

インストーラーはUSBメモリから読み込みながら処理を進め、再起動します。
マニュアルにもあるのですが、その再起動時にUSBメモリを挿しっぱなしにしておくとエラーが出ます(win7x64で確認)。

挿しっぱなしで再起動した場合、メニューから、Continue to Boot from First HD (default)を選べば、HDDの読み込みに移り、処理は進むのですが、インストールも終盤になってから「このコンピューターのハードウェアで動作するようにwindowsを構成できませんでした」とエラーメッセージが表示され、再起動→インストール出来ませんでした→再起動のループになってしまい、インストールを最初からやり直す羽目になります。

初回の再起動時にはUSBメモリを抜くのを忘れずに。

Ubuntu 日本語 Remix イメージの場合

ubuntuはメニューにあるので選択してisoファイルを設定すれば良いのですが、ファイル名が固定されていて、ダウンロードしたままのファイル名だと読み込みできません(例:ubuntu-ja-13.04-desktop-i386.iso)。

Try an Unlisted ISOを使うのかとやってみましたが上手く行かず、結局、単に読み込めるファイル名に変更するだけで良いようです(ubuntu-13.04desktop-i386.iso等)。

BIOSがUSBメモリブートに対応していない場合

こちらのツールを使えば何とかなるかもしれません。
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